私たち家族が中米で暮らしていたのは、1996年から2015年の間の7年半。国際協力の仕事に従事している夫の赴任がきっかけです。1996年からドミニカ共和国、2005年からエルサルバドル共和国、そして2013年からホンジュラス共和国で暮らしました。
ドミニカ共和国には、ハイチとの国境近くに良質のコーヒー産地があります。当時、小さかった子供たちと、コーヒーのチェリーを摘む経験をしました。
エルサルバドルもまた、コーヒーの生産地として今では日本でも大変人気があります。滞在した2年間に、現地の方々からどれほどたくさんのコーヒーの話を聞かせていただいたことか。これは今も私の財産になっています。
そして2013年からはホンジュラスに滞在し、スペシャルティコーヒーを知ることになりました。スペシャルティコーヒーというのは、国際審査基準(COE)で80点以上の高品質のコーヒー。国際審査員がコーヒーの酸味、甘味、クリーンさ、質感や特性、バランスなどを総合的に審査して評価されたコーヒーで、業界内ではブルーマウンテンやキリマンジャロより上にランク付けされています。